生活習慣の問題に気づく年代|定性調査のことならRINGOにお任せください|定性調査・マーケティングリサーチ・インタビュー

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生活習慣病というと、糖尿病、高血圧・脂質異常症などが代表選手としてイメージされますが、実は健康不調の
ほとんどのものが「生活習慣」が原因で生まれているのではないかと思うわけであります。
日本人の死因のワースト3である
「がん・急性心筋梗塞・脳卒中」の三大疾病も、生活習慣が大きく関わっていることは

周知の事実ですが、うつなどのメンタル不調も明らかに生活習慣病だと思います。

病気というのは先天的なものを除き、その原因は複数の要因が絡み合っていると思うのですが、生活習慣というのは
「蓄積」を生み出します。
たとえばうつも、不規則な生活時間が続くことによる睡眠障害や、不安定な生活リズムの蓄積がメンタルに影響して
いることは間違いありません。
よく「ストレス」が大きな原因と言われがちですが、否定はしませんが、そのストレッサーに過剰に反応してしまう
のも、そのような生活(たとえば好きな世界だけですごし、人間関係のトレーニングをしてこなかった生活)の蓄積
が影響していると思うのです。

で、若い頃はこの「蓄積」がまだそれほど溜まっていないので、気になった時に少し生活をフツーに戻したり気を
つけたりすれば、比較的容易に元に戻るわけです。それでも、根本的な改善をしない限り蓄積は少しずつ重なり
何十年という年月を経ると「これ以上器に受け切りません」ということで、何らかの症状として発症する・・・
こんなイメージをもっています。

で、少し俯瞰して世の中をみると、たとえば30年前に比べれば、IT化の影響で昼夜逆転生活者や深夜まで寝ない
生活の人は大幅に増えているでしょう。(NHK「生活時間調査」の結果を見るまでもありません)
さらに、子供のネット依存が問題になっていますが、これは子供だけでなく大人もその傾向は顕著なはずです。
こういう「生活習慣の蓄積」によって、1億総うつ状態の将来(いや、すでにもう「現在」かも)が懸念されます。

それではこれをどうやって解決していくのか・・・。実は生活習慣病のやっかいなところは、「劇的に変える」
ことができないことです。なぜなら「生活習慣の蓄積」は痛くも痒くもなく、「無意識で行っている」ことが
多いからです。
さらに20~30代では、後ろめたさがあっても心身共にエネルギーがあるので、「大変なこと」と思わず問題を
先送りしてしまうのです。

ただシニア層になると、溢れた蓄積物によって「ちょっと痛い」「なんかへん」という信号を明らかに感じるように
なるので、ほんの少しでも「ちょっとまずいかなぁ、私の生活・・・」と思ったときがチャンスのはず!
ダイエットに代表されるように、全面劇的改善は長続きしないで、ほんの少~し少~しずつ、味見のときに調味料を
ちょっとずつ付け足すような感じで(笑)、できることから始めるというのがよろしいのではないでしょうか。