エリザベートのお約束|定性調査のことならRINGOにお任せください|定性調査・マーケティングリサーチ・インタビュー

ミュージカル「エリザベート」が新演出になり、今週、初観劇してきました。
目玉は何といってもエリザベートを演じる花總まり。宝塚雪組での初演時の主役でもあり、
昨年はミュージカル女優№ワンに選ばれた実力派です。

いやあ、泣けました!宝塚時代は「女帝」と呼ばれ、10年も娘役トップに君臨したことで
よくも悪くもレジェンドになりましたが、満を持しての今回のエリザベート!
外の世界でそれなりに苦労も重ねたのでしょう、ひとつひとつの場面において、奥深さの
滲む「皇后エリザベート」の生き様が迫ってきました。

ミュージカルファンは、同じ作品を再演するたびに何度も観るのがフツーのお作法です。(笑)
エリザベートも「ここ!」というツボ場面があり、たとえば「わたしだけに」という自由を乞うて
歌う前半の重要な歌とか、黄泉の帝王トートとガチンコバトルで歌う「私が踊るとき」とか、
前半最後の「鏡の間」だとか、もう、歌詞やセリフを暗記できるぐらいの「お約束場面」が
満載なのですが、何度見ても、さらには次の展開がわかっているのに釘づけになってしまうのです。

で、私のお気に入りベスト3に入るのは「精神病院」の場面。後年、エリザベートが各地の精神病院を
慰問するワケですが、女性患者に「私の方が孤独。あなたの方が自由。」と歌うのは何度見ても
泣けます。ここはハンカチがお約束です。(笑)

ところで、私的にはこの時期のエリザベートは「更年期障害」だったのではないかと分析しています(笑)
自律神経のバランスを崩すと、じっとしていられないという更年期症状があります。一日に何キロも
歩いて、御付の女官たちが「ついていけない」と閉口している場面では、王妃という立場であるなら
尚更辛かったでしょうに・・・と同情したりするワケであります。