2017/04/18
以前、十年以上に渡ってP社の広告評価に関わるインタビューを実施していたが、
今思うと、この企業のコミュニケーション力は圧倒的だったと改めて思う。
それは一言で言うと「生活者からブレない」ということだと思う。
大手企業であれば、自社のカテゴリーにおいて、定量、定性リサーチを実施し、
そのカテゴリーにおける商品のポジショニングと生活者動向を把握しているのは
当然だと思う。ある意味、競合他社と同じような調査結果が手元にあるかもしれない。
しかし、その調査結果のどこに主眼を置いて戦略を立てるかという点で、企業の
センス、性格、体質等々が赤裸々に表れる。
とくに、企業のコミュニケーション(広告)をみると、「あー、ここは悩んでいるな…」と
思わせるものがこちらに伝わってくる場合がある。
そして、これも一言で言わせてもらうと「競合を見て生活者を見ていない」ということが
往々にしてあるということだ。
競合といかに違う広告を作るか、競合はこうだからウチはこうする…等々、常に
「他者目線」でコミュニケーションすると、本来振り向いてほしい「生活者」には全く
届かなくなる。
非常によい製品をもっていたとしても、、ひたすら「うちの製品はここが競合と違います」を
訴求することに主眼が置かれてしまい、「その製品を使うと生活者(あなた)にどういう
ベネフィットやインサイトがあるか」を伝えないので、生活者は「私に向けた」コミュニケーション
だと気づけない。
その点P社は、徹底して「生活者からみたレレバンシー(relevancy)」を非常に重視していた。
ここで強調しておきたいのは、企業からみたレレバンシーではなく、あくまでも「生活者から
みた」という点で、いわば「生活者の共感性」と意訳した方がフィット感があるかもしれない。
マーケティングの成功事例をたくさん持つP社のブランドに関われたのは、本当に勉強だった。
今思うと、この企業のコミュニケーション力は圧倒的だったと改めて思う。
それは一言で言うと「生活者からブレない」ということだと思う。
大手企業であれば、自社のカテゴリーにおいて、定量、定性リサーチを実施し、
そのカテゴリーにおける商品のポジショニングと生活者動向を把握しているのは
当然だと思う。ある意味、競合他社と同じような調査結果が手元にあるかもしれない。
しかし、その調査結果のどこに主眼を置いて戦略を立てるかという点で、企業の
センス、性格、体質等々が赤裸々に表れる。
とくに、企業のコミュニケーション(広告)をみると、「あー、ここは悩んでいるな…」と
思わせるものがこちらに伝わってくる場合がある。
そして、これも一言で言わせてもらうと「競合を見て生活者を見ていない」ということが
往々にしてあるということだ。
競合といかに違う広告を作るか、競合はこうだからウチはこうする…等々、常に
「他者目線」でコミュニケーションすると、本来振り向いてほしい「生活者」には全く
届かなくなる。
非常によい製品をもっていたとしても、、ひたすら「うちの製品はここが競合と違います」を
訴求することに主眼が置かれてしまい、「その製品を使うと生活者(あなた)にどういう
ベネフィットやインサイトがあるか」を伝えないので、生活者は「私に向けた」コミュニケーション
だと気づけない。
その点P社は、徹底して「生活者からみたレレバンシー(relevancy)」を非常に重視していた。
ここで強調しておきたいのは、企業からみたレレバンシーではなく、あくまでも「生活者から
みた」という点で、いわば「生活者の共感性」と意訳した方がフィット感があるかもしれない。
マーケティングの成功事例をたくさん持つP社のブランドに関われたのは、本当に勉強だった。